Chapter2
- マニュアルは本来の仕事を制限するものではなく、作業に関する個人差をなくし仕事の質を上げるものである。
- マニュアルによってチームが「常識」を共有すると、10割の人材を戦力にすることができる。
- 「よく聞き一度で覚えろ」という教育は「ストレンジャー」や「ディスリガード」を生み出す原因となる。
- マニュアルを作る際は、その作業にとって何が最も大切なのか、という優先順位をよく考える。
- マニュアルによって生まれた余裕が、ディズニー流のおもてなしの源泉になっている。
実際にどう活かすか
マニュアルを作る際には、どんな人でも必要最低限の「作業」に関しては、問題なくクリアできる環境を整えることが大切なようです。
また、その作業にとって何が最も重要か、何が目的なのかという優先順位を練ってマニュアルを作ることで、作業する側にとってはその意味を意識しなくても優先順位を間違えずに対応できるようになるとのことです。
マニュアルで作業に関して悩まなくすることで、よりクリエイティブな分野に思考を使うことができるようにするのが最終的な目標です。
またマニュアル作りの手順についてもまとめられていました。
- 本質から出発する
- 作業を分解し、内容を書き出し、最小限の項目だけを書き込む
- 作業の手順、順番を明記していく
- 導入することで本当に効率が良くなるのかどうかを確認する
- チェックリストを用意する
例えば新人研修のような説明をする際に、口頭で説明するだけ、実際に手を動かして1回やってみてもらうとか、説明を担当する人によって内容や品質にばらつきが出ないようにそのあたりをマニュアル化するとよさそうです。
システム開発の現場ではこれらをどういったマニュアルに落とし込める作業があるか考える必要がありますが、得てして冗長になってしまったり無駄が発生してしまったりしやすいので、最小限の項目に絞るのが重要になってきそうです。
例えばシステムのチェックをする際に、いろんな環境下でチェックする必要があるケース、1つの環境下で確認すれば事足りてしまうケース、等あったりするので、それぞれにパターンを用意しておいてどのパターンを当てはめるか、みたいなマニュアルにしておくのも大事かと思います。
今後何かマニュアルを作る際には、上記を意識した上で作っていくことがまず必要です。
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